2015年2月23日月曜日

学生紹介:石谷恵(修士2年)




Q お名前と作品名を教えてください。

「かたすみの鱗」を制作致しました、石谷恵です。
HPhttp://istnmgm.web.fc2.com/index.html




Q 本専攻に入る前はどんなことをされていましたか?
 また、なぜ本専攻に入ろうと思いましたか?

 高校二年生のとき初めてアニメーションを制作したのですが、初めてですから散々な出来でした。ところが同時期に初めてアニメーションを制作した同期の子の作品のクオリティはものすごく高く…本当に惨めで悔しかったです。それからずっと八年間、アニメーション制作を続けています。
 大学受験を考える際、「国立でアニメが作れる」という理由で父が勧めてくれたのがこの大学院でした。


Q 本作品を作ったきっかけを教えてください。

 作品を見てくれた方に少しでも私が恐竜に対して抱いているイメージを感じてもらいたいと思った事が、企画のきっかけです。
昔から恐竜が好きなのですが、いまいち自分の恐竜に対する認識と他の方の認識にズレがあるように感じていました。「ジュラシックパーク」のような興奮、恐怖対象の生き物としての扱いや、「リトルフット」のようなキャラクターとしての扱いの恐竜も勿論好きです。しかし私が恐竜に感じているイメージは、もっと現象的です。上手く言葉に出来ないのでアニメにしました。




Q 制作プロセスを教えてください。

 「絵コンテ」「レイアウト」「原画の下書き」の三段階の作業を、絵コンテを緻密に書き込み拡大コピーする事で一回に省略しています。
今回見せ場の恐竜のシーンでは、場面にメリハリを付ける為に岡村孝子さんの「夢をあきらめないで」のPVを作るつもりでコンテを切りました(選曲理由は好きだから)
動画編集以外は基本的にアナログ作業です。HB鉛筆でアニメートし、彩色は2B鉛筆とコピックマーカーを使用しています。背景の上に重ねるキャラクターをPC上でマスク抜き(余分な部分を透明にする作業)する為、キャラクターの周りをグルッと緑色のペンで囲っています。




Q 今回、何を一番重視して制作しましたか?

 しっかりとした脚本を書きつつも、画面をいっぱい動かして見せ場を作り「アニメーション」としての面白さを追求する事です。
最近小さい頃見ていたアニメや映画を見返す機会が多いのですが、「この作品はこんな話だったんだっけ?」と今更ながら思う事がほとんどで、要するに幼い頃の私はストーリーをほとんど理解せずとも作品を楽しんでおりました。
 「ストーリーが面白く、且つストーリーを理解しなくても面白い」という作品は、私の憧れです。




Q 制作の合間にしていた気分転換は何ですか?

コーヒータイムと深夜のラジオ体操。




Q 在学中で一番印象に残った出来事は何ですか?

幾つかあります。

・ちょくちょく学校ではkoya持参のゲーム大会が行われ、ボンバーマンをやった際、何故か坂上直だけ勝っても負けてもブーイングを受け、あんまりだろ!と言っていた事。私は何故か開始数秒後に自爆するので、生き返る為執拗に他の人間に爆弾を投げる作業に没頭した事。
・幸洋子があまりにも頻繁に奇声を発するため、今では多少の悲鳴では動揺しなくなった事。
DTPの仕事が忙しさを極めた山羊が、夜中突然テンションが上がり中内にスカートめくりを行った事。
・数人で大戸屋に行ったとき、一番腹を空かせた斉藤円香が比較的ボリュームの少ないばくだん丼を頼んでしまい、すぐに平らげて物足りなさげに視線を虚空に漂わせていた事。全員で少しずつおかずを皿に取り分けてやると「すごい!一番豪華な食事だね、これは!」と嬉しそうに平らげていた事。
LINEに同専攻の女子達に囲まれて鎮座する酒豪武田浩平の写真が送られてきた事(複数回)
・酔っぱらうと私の首を絞めにかかる岡本教授の事(複数回)

本当はまだまだあります。学校外だとアニメーションブートキャンプ。参加して本当に良かったです。




石谷恵さんの作品「かたすみの鱗」は横浜会場東京会場共に「第六期生修了作品」プログラムにて上映いたします。

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